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フロントタイヤ考察
2日連続の飲み会で、身も心も疲れ切った日曜の昼下がり。
外は32度のねっとりと纏わりつく暑さ。
そんな中、コリもせずに、またタイヤ交換をしました。
今回交換するのは、フロントタイヤです。
どうにも、純正のフロントタイヤが落ち着きがなくて、まともにコーナーが曲がれない。
多分、80/90-10のタイヤサイズでは、フロントが下がり気味でフロント荷重過多となっているようです。
私の、車両だけかもしれませんが、コーナリング中にフロントタイヤが内側へ切れ込んでいきます。
ステップボードに足を載せてのコーナリングは恐怖がちらつきます。
課題
課題点としては
- コーナリングの安定。
- まったりとした、切り返しの改善。
- フロント下がりの改善。
ということで、タイヤサイズの変更も検討します。
タイヤサイズについて
90/90-10で行こうかとも考えたのですが、タイヤ幅が大きくなることにより2.の切り返しの改善が、できなくなりそうなので、外径は純正よりも大きくして、幅は細くする方針でサイズ選択します。
タイヤサイズ | 外径 | トレッド幅 |
3.00-10 42J | 415 | 86 |
3.50-10 51J | 438 | 95 |
80/90-10 44J | 401 | 80 |
90/90-10 50J | 418 | 90 |
80/100-10 46J | 417 | 84 |
100/90-10 56J | 437 | 101 |
残念ながらというか、当たり前かもしれませんが、「80/90-10」より細いタイヤは、一般的にはないようです。
あまり幅を変えずに、外径を大きくするのなら、「80/100-10」・「3.00-10」あたりになりそうですね。
タイヤの種類
次にタイヤの種類ですが、
- 雨の日は絶対(ほぼ)乗らないので、ウェット性能はなくて良い。
- ライフも年間2,000km未満しか走らないので、5,000kmも持てば3年程経過するので、交換時期になるのでそんなに長くなくても良い。
- 値段はもちろん、安いほうが良い
ハイクリップ系のタイヤの中でも比較的ウェットに強くて街乗りにも使いやすい、「IRC MBR-740」を選択することにしました。
選べるサイズは、3種類「3.00-10」/「3.50-10」/「90/90-10」。
「3.50-10」には、他に熱ダレ対策コンパウンドを、採用したサマーSPがあります。
サイズは「3.00-10」1択ですね。
IRC(アイアールシー) 井上ゴムバイクタイヤスクーター用 MBR-740 DIX RR 前後輪共用 3.00-10 42J チューブレスタイプ(TL) 321707 二輪 オートバイ用
フロントタイヤ交換
今回は2回目のタイヤ交換なので、少しは要領がつかめているので、前回よりはうまくできそうです。
まずは、フロントを浮かせるために、ジャッキをかけます。
タイヤのビードが落としやすいように、車用のタイヤクリーナーを吹き付けておきます。
14mmと12mmのレンチで、アスクルシャフトを抜きます。
ナット側から、当て木をしてハンマーで軽く叩くと、アスクルシャフトは抜けます。
ジャッキアップすると、フロントタイヤが外れます。
汗をブリブリにかいて、タイヤを外しました。
構造がわかっているので、前回よりは簡単に外すことができました。
幅は、殆ど変わりません。
外径は少しMBR-740の方が、大きいです。
今回はリアタイヤ交換で使った12V電動ポンプではビードが上がらなかったので、いつも行くガソリンスタンドでエアーを入れさせてもらいました。
やっぱり早いです、一発でビードが上がりました。
フロントアクスルの締付けトルクは42N・m
エアバルブもL型に交換しました。
実走してみて
走ってみた感想は、外径が大きくなった分、後輪への荷重がしやすくなりました。
純正タイヤでのコーナリング中にふらついたり切れ込んだりしません、スパッと決まります。
倒したい分だけを、しっかりとコントロールできます。
タイヤハイトが高くなったので、段差のショックが少なくなりました。
少々荒れた路面でも、安心して曲がることができます。
うん、これいいよ。
熱の入り具合がまだよく理解できていないのですが、割と走り始めから寝かせることができるので、熱の入るのは早いようです。
サイドウォールの剛性の高さが、全てにおいて良い方へ改善されました。
低速域での安定感が増した
信号待ちでの停止時やスタート時の、低速域での不安定感やフラつきがなくなりました。
きっちりと止まります。
今まで乗ってきたバイクは、信号などの停止時には、速度0になってから足を出しても大丈夫だったのですが、レッツ4は停止寸前のほぼ速度0域が妙に不安定で、他のバイクよりも足を出すタイミングを早くしなければならなっかったのがなくなりました。
下り坂のブレーキングも安心
純正タイヤでは、下り坂では腰を引いてシートの後端に座ってブレーキングしないと、前輪がすぐにブレイクしてコントロール不能になります。
しかし、MBR-740はブレイクどころか、リア荷重が抜けた状態でも安定していました。
コーナリング中のブレーキングも可能
コーナリング中のブレーキングも非常に、コントローラブルです。
コーナリング中に、路面のギャップを避けるために、ブレーキングしながらコースを変えることも、いとも簡単にこなせてしまいます。
走りに大きなマージンが生まれました。
ブレーキは完全に負けています
ロックなんてできません。
レッツ4の、か弱いドラムブレーキでは、この高性能タイヤをロックさせることはできませんでした。
神経質なところが全くない
レッツ4に分不相応なグリップをするタイヤですが、神経質なところが全くありません。
普通に走れています、いや普通以上に走れますよ、今のタイヤテクノロジーってとんでもないところに行ってるんですね。
90年代初めのTT300GPやら、今はなきヨコハマの2輪用タイヤPROFIREが全盛期の頃から、ハイグリップ系のタイヤを履くことがなかったので、すぐに減る・ウェットはだめ・挙動が突然なタイヤしか知らなかったものだから、カルチャーショックです。
トータルバランスがよい
舗装林道を走ってみたのですが、いつも水が流れているとことがあって、そこは道路上に苔が生えていて、気を抜くとあっという間に転倒するところなんですが、滑り出しが非常につかみやすいですし、コチラが反応すればしっかりとリニアに反応してくれます。
ものすごくコントロールしやすいです。
リアタイヤがDUNLOP D307 RUNSCOOTなので、フロントタイヤよりリアタイヤのグリップが低いので、リアが先に流れ出します。
DUNLOP D307は限界が低いのですが、とてもフィーリングが素直で、流れ方も跳ねることなく、じわりと流れてくれます。
街乗り中心で、シティコミューターとして使うのなら、この組み合わせもありかと思います。
フロントタイヤがフルグリップしてくれる安心感は、非常にありがたいです。
危険回避能力もかなり上がります。
前後MBR-740という選択もありますが、余程のウェットでないかぎり、レッツ4ではこのタイヤ性能を上回ることはできないでしょうね。
多分、サーキットかジムカーナ等の競技にでも使わない限りは、限界は引き出せないです。
しかし、バイクの性能よりタイヤ性能が上回っている状態は、バイクをコントロールする上で大切ですので、メンテナンスの頻度が多少増えても、金額的にもOKなら迷わず前後MBR-740でしょうね。
多分、次のリアタイヤ交換時には、MBR-740にしますね。
フロントフォークに、グリスの滲みが出てきました。
まあ、中身はスプリングしか入っていないので大丈夫かとおもいます。